高い品質と精度の製材を行うためには、鋸刃の最高の状態が維持されていることが必要不可欠です。
そのために、Wood-Mizer社では製材機のみでなく刃のメンテナンス用の機械も数多く取り揃えております。
BMS250研磨機(目立て機)
どんな高性能な製材機を持っていても、鋸刃の状態が良くないとその性能を発揮することができません。
そのため、刃のメンテナンスをする機械の活用が重要になってきます。
まず製材機から取り外した鋸刃をBMS250研磨機にセットし、鋸刃を目立てていきます。
目立ての際には重要なポイントが3つあります。
まず1つめに、鋸刃を送る装置を調整し、刃に砥石があたる距離が適切であることを確認してください。この距離が適切でないと、鋸刃と砥石の2つとも痛めてしまいます。
2つめに砥石です。Wood-Mizer社の鋸刃には4度、7度、10度の3タイプ刃と、それぞれに合った砥石があります。鋸刃をセットしたときに刃と砥石の角度が合ってることを必ず確認してください。
砥石を置いたら、最後にダイヤルを使って鋸刃の高さ調整をします。刃が砥石にあたる角度、高さを調整していきます。最初、砥石をまわさずに刃の高さと砥石を調整し、調整が完了したらに砥石をまわすようにします。
このときに砥石の背中の部分と刃の立ち上がりの部分があたらないことを確認してください。あたっている場合は、送り出しのバーで調整します。
セットがすべて終わってから、研磨のスタート位置の鋸刃の裏側に磁石をつけます。磁石をつけることによってセンサーが感知して自動で止まります。
目立て機は固定して使うこともできますが、可動式の架台を使用することによって省スペースで使うことができます。架台の製作についてはお問い合わせください。
BMT200アサリ出し機
次に目立ての終わった鋸刃をアサリ出していきます。
Wood-Mizer社の鋸刃は右、左、真ん中という順番に刃が並んでいます。製材をしていると左右の刃が真ん中にどんどん寄っていき、挽粉をうまく引き出すことができず、適切な製材ができなくなってしまいます。そのため、アサリ出しをしてメンテナンスする必要があります。
先ほどの目立ての時と同じように、まずは高さの調整が必要になります。それから右→左の順番に鋸刃をおさえるので必ずもとの右左の位置に鋸刃をセットするようにしてください。
セットが完了したら作業を開始します。
作業自体はクランクハンドルを回転させるだけです。Wood-Mizer製のアサリ出し機には刃をどれくらい押し出したか確認できるメーターがついています。
作業終了後アサリが適切に出たかどうか、メーターを使って点検・確認をしましょう。
この研磨(目立て)とアサリ出しの2つの機能を兼ね備えた兼用機もございます。
ご興味がございましたらぜひお問い合わせください。