大工が製材機を手に入れたらどうなるか? 考えるだけで心が躍る

2018年夏、woodmizer sawmill LT15を導入しました。 岐阜県は木の国、飛騨の最北端で大工業を営む「樹杜屋あらべぇ」代表の荒木昌平です。 代々自前の山を所有しておりますが、祖父の時代より放置林となり荒れ果てていく一方で した。建築に使われる山の木材がとても好きでなんとかこれらの山と木が豊かに健康に活かせる道がないかと日々挑戦しておりました。近場の製材所は軒並み廃業、加工所も次々 と廃業、木を知り尽くした職人も製材機械の使い手もエンジニアも・・・唯一残ったのは 木材で言えば運搬業のみ。山なんか持っていてもなんの価値もない・・・何をしても無 駄。と言われる日々が続いていました。 そんな中で建築に利用したく暦を見ながら自らが伐採をし、費用と手間がかかることは覚 悟で山から製材所までの運搬、製材が終わったら大工作業場へ運搬する。そのほとんどが 運搬費用に圧迫され工務店の経営が成り立たない現実にも頭を悩ましていました。先祖 代々のこの山の木を活かせないなんて・・現実がつらすぎる。 ある時から頭の片隅でこう考えるようになりました。 「製材機が持てないだろうか?」 大工が製材機を手に入れたらどうなるか? 考えるだけで心が躍ったのを今でも覚えています。 国産のバンドソーを利用しても挽けるのは直径の小さなもので無理をさせる形で3mが制 度の限界。オーダーで簡易的な製材機の製作も可能でしたが精度は不明、使い勝手も不 明、全ての部品がオーダーで費用が莫大にかかる事。それに付け加え故障時の費用負担、 技術者がいなくなればメンテナンス不可という爆弾を抱える状態。やっぱり無理か・・・ これは手詰まりだなと思った矢先、京都の美山の大工がwoodmizerという製材機を取り扱っていると聞き、ネットで軽く情報を収集してすぐに美山里山舎へ行き購入を決めました。 一番は手の届く価格である事 エンジンで動く為、どこでも使える事 メンテナンスパーツが入手できないなどの心配がいらない事 woodmizer専用の研磨機があるので自分で研磨できる事 精度、パワー、製材長さなど求めるスペックを満たしている事など この製材機があれば先祖代々の山が蘇る。 大工は皆、心の中で製材機があればなんでもできると知っています。 分かっているけどこれまで日本には大工のこだわりを満足させる製材機が存在しなかった のです。 wooodmizer日本上陸、山持ち大工あらべぇはwooodmizerLT15を手にしました。 建築に必要な木材が何なのかを知っている大工の自分の為にwoodmizer製材機に出会ったのだと。 蘇る先祖代々の山の未来を想像しながら「woodmizer sawmill」 始動しました。実際に製材機を使ったノウハウを沢山の人に伝えて、自分の森だけでなく、沢山の森を甦るようにお手伝いします。お気軽にご相談ください。

Wood-mizer japan 東海北陸エリア販売店 あらべぇの森