おかげさまでは山から伐り出した原木の製材から加工
組み立てまでを一貫して行える体制が整備されつつあります。
これまで日本のものづくりの材料生産の拠点は、ほぼ一極に集中してきました。
これは効率性を重視した大規模な生産ラインを必要としたものです。
大規模生産が効率的な反面、専業化が進んでしまったことによる歪みが
現在様々な面で障壁になっているのを感じます。
ものづくりの現場では今、自ら考え、つくりあげる小さなチームが必要とされています。
自ら多面的、多方的に行動することが必要不可欠であり
それが技術を分散から統合へ再編する動きにつながっていくと考えます。
我々宮大工も大きな建物を作る際は、 当然オーケストラの一員です。
木を扱い、そのクセを読み、末永く持つようにつくり上げます。
しかしながら、そこにある技術だけに溺れることがないようにしなければいけません。
小さなことですが、宮大工の仕事とはあまり関係のないと思われることを考えたり
作ったり、土をさわったりすること等が必要で、ものづくりが様々なプロセスで回っていることを意識し、普段自分のいる領域から少しはみ出す努力が重要なのではないでしょうか。
おかげさまでは、かんがえる(設計)、つくる(大工)、かんり(現場監督)、まとめる(事務所)、あたらしい仕事(営業)の五つの領域で仕事を考えています。
仕事の役割は経営者がトップのピラミッド型ではありません。一部分だけで全体を支配するのではなく、中心に落ちた水滴が波紋のように広がっていき
それを五つの領域で受け取るのが仕事であり
関わり合うスタッフ各々を尊重しバランスのとれたチーム作りを目指しています。
株式会社 おかげさま 菅原 雅重