『林業は、出口(需要)から考えなければならない』
伐倒や搬出が一人前になり、崩れない作業道を作れて、
さらには製材までできたとしても……
最終的に「皆が欲しい(売れる)建築や木製品」を
提供できるところまで一気通貫で行えなければ、
林業(木へん産業)の根本的な解決にはなりません。
マーケット戦略なき生産を続けていては、
分業化された従来の仕組みとともにジリ貧の一途を辿るだけです。
今回は、人口減少・市場縮小の時代において、
私たちがなぜ「川上から川下までを自前で担うスタイル」を提唱するのか、
そしてその具体的ノウハウをすべて公開する現地実践セミナーのご案内をお届けします。

一次産業の中で「林業」が持つ4つの圧倒的優位性
右肩上がりの時代が終わりを迎えた現代ですが、
実は「林業」は「農業」や「漁業」といった他の一次産業と比較した際、
4つの大きな強み(絶対優位性)を持っています。
| 比較項目 | 林業の圧倒的優位性 |
| 1. 「資源減少」リスクの低さ (vs 漁業) | 収穫できる木材蓄積量がすでに国内に潤沢に存在。自然環境の急変による「獲れない・育たない」リスクが一次産業の中で最も低い。 |
| 2. 「輸入代替」のポテンシャル (vs 農業) | 安価な輸入農産物や関税・円安による輸入資材高騰に苦しむ農業に対し、国内資源を活用した輸入木材からの置き換え(輸入代替)の伸び代が大きい。 |
| 3. 長期保存性と多様な「出口」 (vs 生鮮食品) | ① 生きたまま山で長期保存が可能(需要や価格を見て伐採時期を調整できる) ② 用途の広さ(建築資材だけでなく、薪・ペレット等のエネルギー、木工品、最先端素材CNFまでクロスインダストリーに展開可能) |
| 4. 脱炭素の主役としての環境価値 (vs 他産業) | 木造建築の推進や森林管理によるCO2吸収量を 「J-クレジット」等の経済的価値に変換でき、他産業から資金を呼び込む最前線に位置している。 |
これほど強力なカードを持ちながら、なぜ多くの林業現場が苦しんでいるのか?
それは、「川上(林業)」「川中(製材)」「川下(建築・販売)」が分断されているからです。
川上から川下まで「全部のパート」を自前で担うための実践カリキュラム
「製材機を導入すれば、すぐに生産が軌道に乗る」――
そんな甘い世界ではありませんが、原木の動線や製品づくりの次工程を考慮し、
いかに安価で合理的な丸太ストックヤードや製材建屋を建てるかといった
成功の要となる立地・動線設計が理解できれば、誰でもできるのです。
本セミナー(約3時間の現地講習)では、
私たちが泥臭く積み上げてきた現場のリアルなノウハウを、
余すことなくレクチャーします。
講習内容(概ね3時間)
① 2時間の座学 + 高密度路網・現場レクチャー
スイッチバックを多用した「崩れない高密度作業道」を実際に歩き、
高耐久で長尺材が出材できるポイントを解説

搬出間伐向け「5.5tクラス重機」を使った効率的な造材手法(グラップルとハーベスタの連携)
② 小規模製材所・加工現場の見学

ローコストな製材建屋の作り方と効率的な製材手法
製材後の狂いを防ぐ「木材乾燥」のノウハウ

「4軸モルダー」を使った高付加価値な製品づくりのコツ

③ 資源100%フル活用&導入サポート相談
中古機械情報:搬出間伐に最適な重機の中古情報をご案内
設備導入相談:製材機、四軸モルダー、木材乾燥機などの
個人利用〜産業ラインまでの導入相談
エネルギーの地産地消:歩留まり100%を目指す最後の砦。
地域で木質燃料を作り、地域で使う「木質バイオマス活用
(薪ストーブ、薪ボイラー)」の実装ノウハウ
セミナー開催・募集概要
個人様から事業者様、行政関係者様まで、幅広い皆様のご参加をお待ちしております。
対象
- 個人、法人
- 自治体関係者様(地域おこし協力隊の任期後の職・事業の安定化対策など)
定員:15名程度(少数精鋭でじっくりレクチャーします)
日時:事前打合せにより決定(午前または午後の概ね3時間)
講習費:30,000円(税込) ※出張講座のご相談も承ります
場所:京都府南丹市美山町
全国への【出張セミナー開催】も承っております!
「自地域の山林や現場に来て講習を行ってほしい」
「自治体・地域おこし協力隊の研修として開催したい」といった
出張講習のご依頼も随時受け付けております。
日程・費用・内容につきましては、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。
山を育てるだけでなく、自らの手で木の価値を高め、
地域の中で持続可能な経済循環を作り出す――。
志を同じくする皆様のお越しを、心よりお待ちしております!


