釘もボルトも一括使わない「本物の無垢材ベッド」大工技と天然木が織りなす「極上の睡眠環境」~ 職人の手仕事と快眠テクノロジー ~

「朝起きても体の疲れが取れない」「睡眠中に何度も目が覚める」「化学物質の臭いで頭が重い」——。

現代人が抱える睡眠の悩みの原因は、実は「寝具(マットレス)」だけでなく
「ベッドのフレームそのもの」にあるのかもしれません。

今回は、地域の無垢材を100%使用し、金属の釘やボルトを一切使わずに
大工の伝統技法(込み栓・楔)だけで組み上げる「総無垢材・伝統工法ベッド」をご紹介します。
木が持つリラックス効果と、金属音のしない伝統構造がもたらす「本当の快眠」の秘密に迫ります。

先日の睡眠研究における「ラスカー賞」受賞ニュースでも話題になったように、
今、世間では「睡眠の質(睡眠科学)」への関心がかつてないほど高まっています。

家の性能化や効率化が進む一方で、見落とされがちなのが
「寝室の空気質」や「ベッドフレームそのもの」の影響です。

金物を一切使用せず完成した一生ものの総無垢材ベッドフレーム全景
金物を一切使用せず完成した一生ものの総無垢材ベッドフレーム構造

【睡眠科学メモ:いま注目される「睡眠環境」と木の効能】

日本の睡眠研究(柳沢正史氏ら)が国際的に高い評価を受けたように、
現代社会において「いかに質の高い睡眠をとるか」は重要なテーマです。

近年の住宅は高気密・高断熱など「効率・性能」が追求されてきましたが、
寝室環境においては、天然木が発するフィトンチッドの芳香による自律神経の安定や、
金属を使わない静音構造が、脳をリラックスさせる上で大きな役割を果たすことが見直されています。

1. なぜ「無垢材×伝統工法」が最高の睡眠をもたらすのか?

私たちが造るベッドには、市販のベッドフレームにはない3つの快眠メカニズムが備わっています。

① 精神を安定させる「フィトンチッド」の芳香効果

天然木(ヒノキやスギなどの無垢材)は、伐採されて加工された後も生き続けています。木から発せられる香りの成分「フィトンチッド」には、自律神経を整え、交感神経の興奮を抑える生理的リラックス効果があります。研究データでも、木の香りに包まれて眠ることで副交感神経が優位になり、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が延びることが実証されています。

② 湿度を自動コントロールする「天然の調湿機能」

人は一晩にコップ1杯分(約200〜300ml)の汗をかくと言われています。合板や金属製のベッドでは湿気が逃げず、カビやダニの発生原因になります。一方、しっかり乾燥させた無垢材は自ら水分を吸収・放出する「調湿作用」を持ち、マットレス下の不快な蒸れをシャットアウトします。

湿度を自動コントロールする「天然の調湿機能」を持つ、しっかり乾燥させた無垢材
湿度を自動コントロールする「天然の調湿機能」を持つ、しっかり乾燥させた無垢材

③ 金属を排した「静寂の構造(ギシギシ音がしない)」

ボルトやネジで固定されたベッドは、経年変化で緩みが生じ、寝返りを打つたびに「ギシギシ」という異音が発生します。これが脳を無意識に覚醒させ、睡眠の質を著しく低下させます。釘やボルトを一切使わない大工仕事のベッドは、木と木が噛み合い、込み栓(こみせん)で固く締まるため、嫌な金属音や軋み音が一切生じません。

【睡眠科学メモ:電磁波と金属ベッド】

近年、ベッドフレームに使われるスプリングや金属ボルトが室内の電磁波を引き寄せ、微弱な電位差を生むことで睡眠障害を引き起こす可能性が指摘されています。金属を1本も使わない完全木造ベッドは、身体にやさしいアースされた睡眠環境を提供します。

2. 釘・ボルト不使用!伝統技術「込み栓・貫」の圧倒的剛性

伝統建築の「組木技術(くみきぎじゅつ)」
伝統建築の「組木技術(くみきぎじゅつ)」

今回制作したベッドの最大の特徴は、伝統建築の「組木技術(くみきぎじゅつ)」をそのまま家具に落とし込んでいる点です。

技術・構造市販の一般ベッド大工仕事の無垢材ベッド
結合方法ボルト・金具・接着剤ホゾ穴・貫(ぬき)・込み栓(角栓)
耐久性・経年変化ネジ穴がバカになりグラつく木が締まり、年月とともに強度が増す
軋み音金具の摩擦音が発生しやすい完全に木同士の結合のため静か
解体・再組み上げネジ穴が磨耗し再組立が困難込み栓を抜けば何度でも分解・再移設可能

ヘッドボードから脚部、枠組みに至るまで、極太の角材に「ホゾ」を掘り、「貫(ぬき)」を通し、
外側から「込み栓(角打ちの木栓)」を打ち込むことでガッチリと固定されています。
強固でありながら、移築(引っ越し)の際には込み栓を抜くことで綺麗に分解できる、
先人の知恵が詰まった構造です。

3. 写真で見る「大工仕事のベッド」制作・組み上げ風景

① 全体組み上げ

極太の柱と板材が精度高く組み合わさっていく様子。大工が差し金で正確に矩(かね)を見ながら、ミリ単位の精度で仕立てていきます。

釘やボルトを使わず組木と込み栓で固定する無垢材ベッドの組み上げ作業
釘やボルトを使わず組木と込み栓で固定する無垢材ベッドの組み上げ作業

② 込み栓・組木の手仕事

貫の先端から飛び出した角栓(込み栓)のアップ。一切の金物を使わず、木材の張力と摩擦だけで重厚なフレームを固定しています。

貫と角栓(込み栓)でガッチリと固定された無垢材ベッドの組木構造部
貫と角栓(込み栓)でガッチリと固定された無垢材ベッドの組木構造部

③ ヘッドボード構造

枕元にはスマホや眼鏡、照明が置ける2段棚を配置。無垢材の美しい木目が一際目を引く、寝室の主役となるデザインです。

2段棚付きのヘッドボードと太い柱で構成された無垢材ベッドの頭部構造
手仕事で仕上げられた美しい木目と棚を備えた伝統工法ベッドのヘッドボード

④ フレーム完成全景

無垢材の重厚感と温もりが溢れる完成姿。
ここにマットレスや布団を敷くことで、生涯使える一生もののベッドが誕生します。

Light pine wooden slats forming a slatted bed frame, viewed from above with gaps between slats.
すのこ構造のため通気性も抜群です!

【地域の木を100%活かす家具・内製化のご相談】
自社山や地域の無垢材を活用したオリジナル家具の制作、
自家製材機(ウッドマイザー)や乾燥機を活用した高付加価値化のご相談は、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ👇:info.satoyamasha@gmail.com

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