以前納入いたしました、ウッドマイザー製ポータブル油圧式製材機「LT20」および
多機能4軸マルチモルダー・プレナー「MP360」が、歴史ある神奈川県立吉田島高等学校の演習林および
実習現場でどのように活用され、未来の林業を担う生徒たちを育んでいるのかをご紹介します。
110年以上の歴史を紡ぐ、南足柄・吉田島高校の挑戦
明治40年の創立以来、115年を超える長い歴史を持つ神奈川県立吉田島高等学校。
かつての「吉田島農林学校」時代から脈々と受け継がれてきた林学・農業の精神は、
現在の「環境緑地科」へと引き継がれています。
時代が移り変わっても、自然と向き合い、地域に根ざした林業を志す若者たちが
毎年この門を叩き、実践的な技術と向き合っています。
同校が管理する約30haの矢倉沢演習林は、単なる教科書の学びを超えた生きた実践のフィールドです。
かつては厳しい実習や寮生活を通じて、卒業後即戦力となる林業家を輩んできた歴史を持ちますが、
現在もその「現場主義」の魂は色褪せることなく、新しい時代の林業教育へと進化を遂げています。
現場を支える情熱と、次世代へのバトン
現場で指導にあたる教員陣や、地域で山を守り続ける林家、
そして最先端の森林計測テクノロジーを持ち込む外部パートナーたちが一体となり、
吉田島高校の演習林は今、大きな変革期を迎えています。
単に木を育てるだけでなく、「自ら価値を生み出す林業」を学ぶための環境がここにあります。

ウッドマイザー「LT20」と「MP360」が果たす役割
近年の演習林では、環境負荷を抑えた適切な間伐や森林整備が行われており、
そこで切り出された丸太をただ流通させるだけでなく、
校内で高付加価値な製材・加工製品へと生まれ変わらせる取り組みが本格化しています。
ここで中心的な役割を果たしているのが、弊社より納入したウッドマイザー製品です。
ポータブル油圧式製材機「LT20」
演習林で伐採された丸太の特性や「木取り」を生徒自身が考え、
効率的かつ高精度に製材するための心臓部として稼働しています。
曲がりや虫害による影響がある木材であっても、工夫次第で活きた部材に変えるプロセスの要となっています。
多機能4軸マルチモルダー・プレナー「MP360」
製材された角材や板材を、建築や内装にそのまま使える
美しいフロア材やパネル、部材へと仕上げるための精密加工機です。
一本の原木から最終製品までのトータルなモノづくりを生徒たちが実体験できる環境を作り出しています。

製材された木材を建築・内装用の美しい部材へ仕上げる、実践的な加工の心臓部として活躍しています。
新しい林業の未来を切り拓く
森林3次元計測システムなどの先端技術や、図面から必要な部材を割り出すデジタルツールの活用、
そして地域一丸となった森林資源の循環利用など、吉田島高校の取り組みは
これからの日本の林業における一つの理想形を示しています。
何世代も前の先人たちが未来の子孫のために植林し、手入れをしてきた木々を、
今の生徒たちが最新の機械で製材・加工し、地域の建築物として活かしていく。
歴史という厚い土壌の上に、新しい技術と確かな情熱が重なることで、
林業は「夢を語れる仕事」として力強く息づいています。
弊社MSコーポレーションは、こうした現場の最前線で挑戦を続ける学校や教員の皆様を、
安全性と信頼性の高い機材と万全のサポート体制でこれからも力強く支えてまいります。

▼ 関連リンク
京都・美山を拠点に、地域に根ざした小規模木質資源のフル活用や
持続可能な里山づくりを実践されている美山里山舎。
林業の新しい可能性を切り拓くその具体的な取り組みや情報は、
弊社ブログ、あるいは下記の公式サイトよりご覧いただけます。

